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特集記事 vol.33

化粧水の本当の目的とは

毎日、洗顔後に使っている基礎化粧品といえば化粧水。
一般的には、透明の液状をした化粧品で、肌に潤いを与え、その潤いを健やかなに保つためを目的としたもの。

化粧水の種類

使用目的により大きく次の3つに分けられます。

●「柔軟化粧水」
角質層に水分や保湿成分を補い、皮膚を柔軟にし、みずみずしく、なめらかな潤いのある肌を保つ目的のもの。 ソフナーやソフニングローションとも呼ばれる。

●「収れん化粧水」
皮膚を一時的に引き締める収れん作用と過剰な皮脂の分泌を抑える作用を主な目的とするもの。 アストリンゼントローションやトーニングローションとも呼ばれる。

●「洗浄化粧水」
ライトメイクや皮膚表面の汚れなどを落とす目的として使用するもの。 洗浄効果を高めるために、界面活性剤や保湿剤やエタノールを多く配合している。

化粧水の成分

化粧水の成分はほとんどが水です。

そこに保湿剤のグリセリンとさまざまな機能を持つエタノールなどの水溶性成分を基剤として構成されています。 中には本来不要なはずの界面活性剤が配合されているものもあります。通常、化粧水に界面活性剤を使うのは、使用感をよくする目的で、親水性である化粧品に親油性のビタミンAなどを溶かしたいときなどです。

でも、配合は微量ですから、可溶化剤(※)として用いる界面活性剤も微量で済みます。
しかし、使用する界面活性剤の種類や配合量が多すぎてしまうと、可溶化剤としてではなく、皮膚に水を入れるための浸透剤として用いているケースもあったり…。

もし、界面活性剤が大量に入っていれば、容器を振った時に泡がよく立つことでしょう。

※水に油溶性成分を溶かす場合とその逆の場合を可能にする成分。溶かしたものは透明になる。界面活性剤の役割の一つ

化粧水の本来の目的

肌の乾燥が深くなると、たっぷりと化粧水を使う人がいますが、水分よりも油分が足りていないケースが多いので、本当は油分を足してあげる方が効果的です。

本来の化粧水の目的は、乾燥を補うのではなく、皮脂が少ない場合に、洗顔でアルカリ性になっている皮膚を弱酸性に戻すのを助けるためのものです。

皮脂の量は個人差があり、健康な肌の人なら5〜10分でもとに戻ります。 この肌がアルカリ性から弱酸性に戻ろうとする力を、「アルカリ中和能」といいます。 刺激に対する保護作用のことで、誰もが持っているPH調整能力です。

アルカリ中和能も個人差があり、もともとそれほど強くない人や、敏感肌の人、年齢を重ねて衰えてきた人は、肌への負担を減らすためにできれば酸性の化粧水を使用することをおススメします。

中和することが大切

ただし、酸性でもつけた後の肌実感が美容液レベルの非常に保湿性が高い柔軟化粧水は、肌を弱めることがあっても、決して丈夫にすることはありません。

また、私たちの皮膚にはたくさんの微生物が棲んでいます。有名なのが「表皮ブドウ球菌」やニキビの元として敵視されることもある「アクネ菌」。これらを「皮膚常在菌」と呼びます。

皮膚常在菌は外界からの有害菌をやっつけてくれたり、皮膚から分泌される「皮脂」を分解して「脂肪酸」を生産したり、皮膚表面を「弱酸性」に保ちます。 有害菌の多くは「アルカリ性」を好むから、弱酸性に保たれた皮膚に付着しても、そこで増殖したり皮内に侵入したりできなくなるのです。

つまり、皮膚の健康を守るためには、洗顔後、皮膚表面を酸性の化粧水で酸度を補い、中和することが、化粧水の本当の目的です。

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